北陸の第一線で活躍する「技術屋」として。

 私が所属する基盤整備部は、その名のとおり道路や橋梁、河川、農林分野などの社会基盤を計画・設計する部署です。最近では、高度経済成長期に造られた構造物の老朽化が問題になっており、それらの維持管理や点検業務のウェイトが非常に高くなっています。

 もともと、「建設コンサルタント」という響きと「計画・設計」というクリーンなイメージに惹かれて入社しましたが、当然、地道で泥臭いこともたくさん経験しました。入社当初は技術部で電力事業者が管理する落石覆い工の設計などを担当し、入社2年目からは北陸新幹線に関する業務に携わるようになりました。

 工事現場の施工監理業務に3年半、地元や関連機関との協議に必要な資料作成業務に5年半も携わっていたので、長野駅―金沢駅間の開業はとても嬉しいですね。新幹線関連の業務では、それまで積み上げたものが突然変更になる場合も多く、さらに協議・折衝のスピードも求められたので大変でした。

 北陸新幹線の開業当日は、何だかソワソワしてじっとしていられなくなり、津幡町の新幹線の見える丘公園まで足を運んでいました。そこで通り過ぎる新幹線の車両をこの目で見たときは、苦労したことや関係した人の顔が次々と浮かんできて胸にジーンと来ましたね。
 現在も、金沢駅ー敦賀駅間の開業に向けた業務に取り組んでいます。もちろん、北陸新幹線だけではなく、さまざまな橋梁の設計や補修・補強、点検、長寿命化計画の策定といった業務も手がけてきました。自分が計画・設計に携わったものが実際に利用されるというのは、「技術屋」として嬉しく誇らしいですね。それと同時に、安全性などの基準に適合したものをより低コストで提供できるかどうかは、自分の腕にかかっているという責任の重さも痛感しています。

 とくに、橋梁の長寿命化計画策定などは、当社にとって先例のない業務だったため、「より良い計画はどのようなものか」「実際に運用できる計画か」「コストは適正か」「理解の得られる計画か」といった検討の繰り返し、勉強の連続でした。今後も新たな情報を収集してより良い提案を行い、成果が出るように頑張っていきたいです。

 入社間もない頃、先輩から「コンサルは一生勉強」そして「技術は使い捨てにするな」と教わったことが今でも頭に残っています。工事現場での経験や鉄道関連業務、維持・補修業務などで得た知識を自分のものにするために、それぞれの資格を取得して専門分野を確立できたのは、その言葉のおかげだと感謝しています。

 これからも、金沢駅ー敦賀駅間の早期開業を目指して、これまでの経験を生かしながらより的確に、スピーディーに業務を進めていきたいです。少し気が早いかもしれませんが、次の開業日が楽しみでなりません。